育 て の 心
親心、あるいは教師の心とは、「育ての心」です。聖書の中には、山上の垂訓の部分で、イエスの態度は、「権威あるもののごとし」と表されていますが、まさに子ども達に対する親の態度は、一面やさしくもあり、また権威あるもののごとくありたいと思います。その両方を含めた気持ちが、「育ての心」でしょう。
「子どもの傍らにある大人は、すべて素晴らしくあらねばならぬ」と述べた言葉がありますが、幼児期も少年期でも、遊びや日常生活をともにする中で見る大人の姿は、素晴らしかったり、素敵だったり、カッコよかったりと、表現は違いますが、子どもは常に憧れの対象が見つかれば、それに近づき模倣し、空想し、努力します。
ところが、この頃は、逆に憧れる精神の対象を得ることができずに、物に心を奪われることが多い時があります。人に憧れることは、ほかの物とは比較できない価値をもちます。人に憧れ、その精神を真似て育つような親としての在り方を、我が子への継承として努力していく気持ちを、特に乳児期、少年期には持ち続けていきたいと願っています。
子どもへの愛から産まれる「育ての心」を、我が子の成長とともに親の励みとし、そこに育つ子ども達に「まことの心」をもってほしいと願います。
新しい環境の中で、喜びや不安の中で、子ども達はいつも親を見ていることを忘れずに、「育ての心」を持ち続けて、穏やかな心と体の成長を促してほしいと思います。
米川 晃:オイスカ日本語幼稚園 園長
学校法人 青葉学園 理事長・園長
社会福祉法人 柏学園 理事長・園長

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